EUR意外と下がらんなぁ

前々回「ECB後の期待はずれでEUR売り。EURも期待で買われて事実で売られる。」で書いたように、EURは売りだと思っていた。だけど、レンジになってしまったなぁ。

買いもまだあるし、USD買いになるからEURUSDは売られると思っていたのに持ちこたえるとは Σ(; ̄□ ̄)。

USD買いは想定通り。対して売られるのがJPYというのが想定通りではなかったかなぁ。ちょっと難しかった。
一言で言うと、前回「ECB前後のKU」で書いたKUの動きが続くと思っていた。

ECB前後のKU

◎KU5分足ベース

◎KU日足ベース
テーパリング期待で買われていた2017年の開始から。


各国中央銀行の政策についてのレポート「中央銀行のバランス・シート政策と課題」があったので勉強しておこう。こういうのあまり興味なかったけど、大事だと思うようになったここ数年。


※)そういえば夜中に書いたタイトル「ECB後の期待はずれでEUR売り。EURも期待で買われて事実で売られる。」おかしいね。
EUR買い期待(少し利上げに近づく期待)で買われてたと思うけど、事実は違ったので、Sell the factでは無いな。面倒だから直さないけど。

FOMCは予想通りの利上げでUSDはSell the fact。相変わらず注目はECB。

FOMCでは利上げ確率98%が示すとおり、予想通りに利上げ。




大切なのは今後。
イールドカーブがフラット化して、逆イールドになったら注意が必要で、それがいつかって点には注目し続けなければならない。
というか個人的にはしている。


ドル円は利上げ発表直後は上がったけれど、その後落ちている。
利上げ確実なんだから、こうなることは予想付いていたと思うけど。

5分足ベースのKU(6月8日から)。

KUを見て思うのは次の通り。

・利上げ発表直後、USDは買われたけど行って来いで元通り
EURは6月12日からジリ高で、利上げ発表後も傾向は変わらない ← ECB後の上げを見込んでいる?
・AUDは利上げ発表後に売りで、戻っていない
・JPYは利上げ発表後に買い。これは良くわからないが、USDの事実売りに伴うものだろうか。

FRBの利上げは4回に増えたし、フォワード・ガイダンスも外されたけど、これらは織り込み済みでしょう。
これまで何回も述べたけど、2017年10月から開始されたFRBのバランスシート縮小から基本的に織り込まれていると考えている。
ECBも期待で2017年はEUR買いで、最近不透明なのが分かりづらいけど、2019年まで不確実ならば確実なFRBよりも期待で買われやすいのではないか。なので、EUR買いUSD売りだと思うんだけど。
EURUSDは前回「EURUSD」で触れた「1.173は押し目」の辺りで反発しているし。


それと来週はBOEもあるしね。


ちなみに、後から出てきた指標だけど。




AUD売りで、なぜかうまい具合に中国指標も悪いんだよね。

ECB後の期待はずれでEUR売り。EURも期待で買われて事実で売られる。

一部抜粋する。

・<フォワドガイダンス巡る決定は全会一致>忍耐強く慎重で、粘り強いというのが総じてこの日の決定のトーンであり、これは全会一致で確認された。そのため、この日の決定は全会一致によるものと言える。
金利に関しても「少なくとも2019年夏まで(現水準にとどまる)」
・長期間にわたり保有債券の償還金の再投資を続けるとの決定は全会一致
・ユーロ圏の成長見通しに対するリスクは引き続きおおむね均衡している。だが、保護主義高まりの脅威など、国際情勢に絡む不透明要因は顕著となってきている。

2017年の期待とは異なり、2019年夏まで現水準にとどまって、再投資付きだから、買う理由はないか・・・。
見通しが大体分かっているFRBに対して、ECBは不透明だったから、ECB前は個人的にもEUR買いに期待していたが、この内容でEUR売り。これ書いている今も下がり続けている。

※)今、KUを計算出来ないので、KUは別途あとで計算する。

この結果は予想できない(できる人もいる?)ので、ECB事前期待で買って事実で売るというのは、今年は多いのかな。
大きな期待でEUR買いだった2017年とは変わり、2018年は年内利上げの可能性が小さいというのはすでに分かっていた話。

だからこそ、ECB発表前は不透明性による期待で買われ、事実で売るっていうパターンが続くのかな。基本は戻り売り狙いということだろうか。
ECB前はEUR買いだったからなぁ。

EURUSD

いったん調整売りだけど、ここからどうなるのかな。
前回「EUR、GBP反発。USDとJPY買いは勢いを失う。」で書いたように「少なくともECB、FOMC付近までは上昇」だと思っているから、1.173は押し目

これ以降はECB次第だと思うけど、上目線。

EUR、GBP反発。USDとJPY買いは勢いを失う。

忙しくて全然見れていない。

前回「FX Outlook memorandum 2」のコメントは次の通り。

新興国売り、リスクオフだからJPY買い。
・そして、利上げ確実だからUSD買い。
BOEについてはカーニーから利上げ示唆発言登場。
・ECBについては利上げが2019年6月との予想が出ている。PMIが下振れしたし。
新興国利回り上昇の中、AUDが反発しているのが気になる。

で、USD、JPY買いの中、AUDも買いだった中、次のどちらかの可能性があったわけだが。

1.USD、JPY買いの継続で、AUDが売り転換
2.USD、JPY買いが終了し、AUD買いが継続

2番目になっている。JPYは動きが激しい。

USD売りは6月利上げが確実で、NFPもADPとは異なり良かったから、織り込みに行ったと見るべきか。
AUD買いが継続ってことは、リスクオンなのかね。WTIは下げているけど。
ちなみに。



GBPが買いなのは、前回「BOEについてはカーニーから利上げ示唆発言登場」なので想定通り。
6月のBOE期待だと想定している
※)と言っても、5月最終日あたりから露骨に上げるのは、なにか材料あった?NFPが良くてFED利上げ確実で、それを織り込みに行ったUSD売り駆動なのかね。

更に、PMIも良かったのが追い風かと。


問題はEUR。いつから債権購入縮小して利上げするのか揺れてんのね。

よくわからんけど、EURUSDは5月30日くらいに2017年11月7日あたりの1.15付近まで落ちてチャート的にもいいところまで落ちたので、少なくとも来週ECB、FOMC付近までは上昇なのだろうかね。

FX Outlook memorandum 2

前回「FX Outlook memorandum」からだいぶ時間があいてしまった。
そのため、前回更新時に思っていたことでも後付記事になってしまうのが残念なところだが、(゚ε゚)キニシナイ!!

まずは前回の復習(前回のグラフ再掲)。

前回の画像では以下を述べていた。

・トランプが当選するまでの期間、米国はFRB利上げ期待でUSD買い
・トランプ当選後はの期間は、利上げ期待が織り込まれてUSD売り
・2017年はECBの利上げ期待でEUR買い
・2017年途中からEUR買いの勢いが無くなってきて、2018年突入。利上げは織り込まれつつあるのか?
・2017年9月頃からBOEの利上げ期待でGBP買い。BOEの利上げはいつ織り込まれるのだろうか?

さて、書いていなかったこととしてUSDの売りの勢いが止まっていること。グラフに書いた「2017年途中からEUR買いの勢いが無くなってきて、2018年突入。利上げは織り込まれつつあるのか?」と合わると、EUR売りUSD買いが起こってもおかしくないと考えていた。

先月2018年4月27日に手元で描いていたグラフ。

分からなかったのはGBP
昨年2017年に利上げしてからGBP買うイベントが見つからないと思っていた。


そこから上げて2018年に突入して、次はいつ利上げを織り込みにくるのか見当が付いていなかった。
で、5月かなと思っていたところにカーニー発言。

これがあって、5月利上げが無くなった瞬間にGBP売りが判明。これでUSD買いのシナリオも正しかったということが後から裏付けされたわけ。

ブログ未更新期間はざっとこんな感じ。

さて、現在1ヶ月後の5月24日。
ここ1週間で話題に上がっていることと次の利上げについては以下。つまり、個人的にはこの辺に注目しているということ。

1. 新興国通貨下落(アルゼンチンの利回り上昇、トルコリラ利回り上昇)
2. FRBの6月利上げが確実
3. BOEの次回利上げ時期
4.ECBのQEと利上げ時期

新興国売り、リスクオフだからJPY買い。



そして、利上げ確実だからUSD買い。FOMC議事録でも「比較的早期の次回利上げが適切になると予想されていたり、インフレの若干の上振れを許容する姿勢である」といった内容だった。

そしてBOEについてはカーニーから利上げ示唆発言登場。

ECBについては2019年6月との予想が出ている。PMIが下振れしたし。
ECBは当分動きが無さそうで、2017年期待で動いてきたから2018年はボラが下がるのかも。知らんが。

年初来のKU30分足ベース。

米国債利回りも載せたかったけど時間切れ。
新興国利回り上昇の中、AUDが反発しているのが気になる。