【証券外務員】15.先物取引
前回の続き。
4.長期国債先物取引の標準物は、償還期限10年、利率年3%利率年6%、取引単位が1億円の架空の国債である。
※)中期国債先物取引:償還期限5年、利率年3%、取引単位1億円
※)長期国債先物取引:償還期限10年、利率年6%、取引単位1億円
※)超長期国債先物取引:償還期限20年、利率年6%、取引単位1億円
6.日経平均株価先物の取引単位は日経平均株価×1000円、呼値の単位は10円である。
7.TOPIX先物の取引単位は、TOPIX×10000円、呼値の単位は0.5ポイントである。
13.裁定取引のうち、先物と現物の価格較差を利用してサヤをとる(利益をあげる)取引のことをベーシス取引という。
14.指数先物取引のスプレッド取引には、限月間スプレッド取引(カレンダー・スプレッド取引)と市場間スプレッド取引があり、限月が異なる先物の価格差を利用した取引のことをカレンダー・スプレッド取引という。
※)スプレッドの買い:期先物の買い+期近物の売り
※)スプレッドの売り:期先物の売り+期近物の買い
15.スペキュレーション取引とは、先物の価格変動をとらえて利益を獲得することのみに着目する取引であり、少額の証拠金を預け多額の取引ができるという現物にはない特色がある。
17.債権先物取引における標準物とは、利率と償還期限を常に一定とする現物の債権架空の債権であり、期限満了の際の受渡決済では、適格となる銘柄を複数定めるバスケット方式になっている。
※)標準物というのは、利率と償還期限を常に一定とする架空の債権である。
22.長期国債先物取引のカレンダー・スプレッド取引において、スプレッドの買いとは、期先物の買いと期近物の売り期先物の売りと期近物の買いをいう。
※)指数先物取引と債券先物取引では、期先物と期近物の売り買いが逆である。
24.債券先物取引の取引最終日は、受渡決済日の3営業日前7営業日前である。
25.国債先物取引の新限月の取引開始日は、直近限月の取引最終日の翌営業日である。
26.国債先物取引における呼値の単位は、額面100円あたり1銭とされている。
27.国債先物取引における注文方法は、指値注文だけで、成行注文はできない。指値および成行注文ができる。
28.国債先物取引の制限値幅における最大値幅は、基準値段±3円とされている。
29.ギブアップ制度とは、注文の執行業務とポジション・証拠金の管理といった清算業務を異なった取引参加者に依頼することができる制度をいう。
30.取引所の指定清算期間であるクリアリング機構では、建玉をある参加者から別の参加者に移管する建玉移管制度が導入されている。
35.TOPIX先物、日経平均株価先物ともに、最終決済における差金の授受は、取引最終日から起算して4営業日目3営業日目の日である。
39.日経平均株価先物の限月間スプレッドの数は、直近の限月取引と、その他3限月取引との間の3種類その他4限月取引との間の4種類である。
47.「日経平均・配当指数先物取引」の呼値の単位は1円0.1円である。
51.証拠金所要額は、SPANで計算した額からネットオプション価値の総額を差し引いた額以上である。
52.先物取引において、顧客が差し入れる証拠金は、現金で差し入れなければならない。全額有価証券での代用が可能である。
※)先物建玉の評価損による証拠金不足(現金不足額)は、全額現金で差し入れる必要がある。