NFPが予想より悪くてドル円売り 〜 失業率の低さとADPとの不整合、利上げ期待を考えると一度拾っても良いか

ADPが良くて、NFP・利上げ期待もあってドル円上昇」で書いたように、先週木曜日のADPが強くて先週金曜日の東京時間はドル円強かった。

ただ、金曜日のNFPは悪くてドル円売り。
ドル円60分足

◎KU5分足ベース


雇用はピークアウトしているということが以前から言われているし、一度悪かったくらいで大した影響は無いと思っている。
失業率は悪くないどころかいい数字。約 16 年ぶりの低⽔準

平均時給は予想と同じ。

気になることと言えば、雇用の数字の対予想比の悪さに反応したのが、米国2年債ではなく10年債の方だということ。
長期債が買われて5ベーシスのプラス、利回りは5ベーシスのマイナス。一方、2年債の方はほぼ変わらずで、フラット化。

米国株高、フラット化。

フラット化の歴史については調べていないが、雇用・失業率は総じて良い。ADPとNFPも整合性が取れていない。
6月利上げもほぼ間違いない。こういった点から考えると、FOMCに向けて底堅い推移となるだろうから、110円割れてきたら損切りくらいの感覚でドル円は一度買っておいていいと思う。

後は、利上げがほぼ織り込まれているだろうから、これまでに倣うならFOMC時に手放すという戦略でいいのかなとは思っている。
今回NFPでFOMC前に落とされたけど。

今週のECBで一段とEUR高(EURUSD高)となった場合をケアしておこう。

◎KU60分足ベース

◎KU日足ベース