ザラ場で感じた違和感は正解 〜 日銀イールドカーブ・コントロールで円安になったのは一時的

短期金利について、マイナス金利深掘りは回避された(マイナス金利は0.1%を維持)。
長期金利について、「10年物国債金利が概ね現状程度(ゼロ%程度)で推移するよう、長期国債の買入れを行う」。
これにより、イールドカーブのスティープ化を目指すという方針だろう。また、これは銀行救済だという説も。


そういう教科書的な話はググれば沢山出てくるので、ここでは価格の動きと相場観だけを述べる。

日銀発表後に簡単にメモしたエントリ−「2016年9月21日(水)の日銀金融政策決定会合による施策 〜 マイナス金利0.1%を維持 長期金利は0%程度に誘導(長短金利の操作を行うイールドカーブ・コントロールを導入)」では、下記違和感を感じた。

為替がこれ。円高ではなくて、円安。うむ。これはよー分からん。
単なる需給関係か。これは歪かも。
これまでマイナス金利で円安相場というのがアベノミクスだという認識だろうけど、今回は逆だよね?
目先の懸念後退なら直近円高で、その後円安となろうものだが。

つまり、マイナス金利の深掘りが無く長期金利をゼロ%程度維持なら、(発表イベントドリブンで動く前提だが)長期金利高のため発表直後は円安ではなく円高だと思っていた。しかし、円安・株高だった。

ところが、それも後場引け後から、徐々に円安は解消され、円高へ。そして、欧州時間開始からは円高が加速。先物も下落を開始。

FOMCでのドル安期待もこの流れを加速しているのだろうか。