EURの動きについて

2013年7月第3週(7月15日)のEUR/USD週足チャートとIMMポジションの関係」でも、「「7月11日FOMC議事録発表による、おはぎゃー」のバーナンキ発言で、暴騰したEUR/USDだけど、6月半ばに付けた2013年2月以降の高値1.33995までは到達せず、1.3210止まり。6月半ばに付けた高値1.33995は、一度IMMポジションが買い越しに転換した時期。今のヨーロッパ事情とECBの政策金利動向を考えると、ここから再度買い越しに戻すだけの勢いは無さそうと考えており、ショートである。長期保持ポジなので1.31台Sの1.33SL。」と述べており、ユーロに関しては売り目線である。

しかし、Buy the rumorなのかわからないが、7月17日のバーナンキ発言を控えて、EURUSDが買われている。少し不安になってきた。

【EURUSD 日足】
7月11日FOMC議事録発表による、おはぎゃー」時の戻り高値1.31738まで上昇。

【EURUSD 4時間足】
1.31738まで戻るとは、考えていなかった。戻ったら売りを数回繰り返してSポジ積立中なので少し不安にはなっている。もっともストップは1.33台であり、破産するほどのポジションを積み立てているわけでもないが、損失は出したくないので。

EURが、それほど上昇しないと考えていて、売り目線でいるのには自分なりの考えが3つある。
①EURAUDの頭打ち
②欧州情勢がそこまで良くない(イタリア格下げとかフランス格下げとか)
③買い戻しが急過ぎる。

まず、①。
エントリー「7月17日時点のAUDについて」にも書いたが、EURAUDが頭打ちになるのではないかと考えていること。
【EURAUD 日足】
下落トレンドラインをしたに割り込んだように見える。1.42047の水平線が20日移動平均線と同じレベルにあり、その辺が堅い印象。
ここを抜けるかどうかは、今日のバーナンキ発言や週末のG20の結果次第かと考えている。ただし、テクニカル的には反落必至だと考えている。

【EURAUD 4時間足】

②欧州情勢がそこまで良くない(気がする)
これについては、ファンダメンタルズなので、正直あてにならない。素人だから。
なので、何となく。格下げとかは織り込み済みだとも思うし。大事なのはECBの政策金利だが、それも織り込み済みなのだろうか。噂は色々あるけど。
ただのポジショントークになるけど、tweetは幾つかあげておく。
●イタリア格下げ

●フランス格下げポルトガル国債

③買い戻しが急過ぎる
【EURUSD 4時間足】
7月11日FOMC議事録発表による、おはぎゃー」時の戻り高値1.31738は、6月19日高値と7月9日安値を結んだフィボナッチの61.8%戻しを少し上抜けたところ。
バーナンキQE縮小緩和継続を示唆したとはいえ、1日で400pipsも戻すのは急過ぎないかという素人目線。
また、これほど急騰したのは、反発した1.27593がテクニカル的に反発には最適なライン付近であり、ショートが溜まっていたことも強く影響していると考えている。つまり、本来は短期的な影響しか及ぼさない発言だったが、ショートが溜まっている時点での重要な発言だったため、幾分戻りすぎになったのではないかと考えている。

そして、もう1つ。これは、GBPとも関係するので良くわからないが、テクニカル的にはEURGBPも1つの頭打ちの節目に差し掛かっているかもしれないと考えている。

【EURGBP 週足】
週足下落トレンドラインの節目にさしかかっている。
もしもここで反落する場合、EUR売り、GBP買いとなる。
本日7月17日は「英中銀MPC議事録公表(7月3・4日分)」、「英国失業率」の発表であり、注目している。

【EURGBP 日足】

【EURGBP 4時間足】

最後に、不安要素もある。つまり、EUR/USD買いが継続されることだ。
バーナンキ発言に依存するので、分からないが。結局のところ、先のことは分からない。その辺の読みの精度を高めるには恐らく、金利やNFPなど経済指標のデータ分析(過去の複数のデータの相関関係、因果関係を調べること)をする必要があるのだろう。

【不安要素】
幾つか不安要素はあるが、それに惑わされていたら、間違った時に自分の考えが正しかったのかが分からなくなる。間違っていたらマーケットが教えてくれる。退場するほどのポジを持って、間違ったら取り返しがつかないが、どこまでの痛みに耐えられるのかを計算しながら、自分の考え持ってポジションを張ることが重要だと考えている。