2013年7月31日 FOMC政策金利据え置き。金曜日にNFPを控えるも、材料出尽くしか。EURUSDはどうなる?
正直タイトルは言い過ぎ。
NFPの重要度が高いことは周知の事実だし、この数値が凄く重要なことは分かっている。ただ、今回のFOMCで注目していたことは、「QE3縮小条件の失業率が6.5%から6%に引き下げられるのか」という点。
この点に関して、変更点は見られなかったようだ。
失業率ターゲット 6.5% の文言の部分は変更なし #fxch #eurjpy http://t.co/VBN2flo8VLで実況中
— 松崎 ODonnell 美子 (@LondonFX_N20) July 31, 2013
声明文のリンク、忘れてました 汗 http://t.co/PWAb01U4iF #fxch #eurjpy http://t.co/VBN2flo8VLで実況中
— 松崎 ODonnell 美子 (@LondonFX_N20) July 31, 2013
確かに、今回のFOMCでは、政策金利が据え置かれた。「失業率6.5%まで異例の低金利正当化へ」とも言われ、QEは継続である。
FOMC〜「FF金利誘導目標を0-0.25%で据え置き」、「月間850億ドルの資産購入ペースを維持」、「インフレの2%未満長期化はリスクとなり得る」、「インフレは中期的に2%の目標に戻ると予想」、「失業率6.5%まで異例の低金利正当化へ」
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) July 31, 2013
しかし、QE縮小の時期が後ろに少しずれただけで、QE縮小といった大きな方向性に変更があるわけではないだろう。確かに、これはNFPの結果次第だろうが、Q2GDPの好結果、ADP雇用統計の好結果(ADP雇用統計とNFPは逆相関で、ADPの信頼性は50%程度だったはずだが)と、2009年付近からの失業率の減少・NFPの増加傾向を鑑みると、大枠にぶれは無いだろうと想定している。
この後のイベントとして、今週金曜日の8月2日の失業率の発表およびNFPの発表がビッグイベントだ。
ただ、それらの結果が相当悪くない限り、QE緩和条件の失業率が引き下げられることもないと思われ、今回のQE継続および金利据え置き発表を受けて売られたドルは、来るべきQE緩和に向けて徐々にドル買いの方向へ転換していくと考えている。そういう意味での材料出尽くしである。
そんな方向感を持ちつつ、注目しているのはEURUSD。
明日のECB・政策金利発表(現行 0.50%)およびドラギ総裁発言に注目が集まる。
ここ最近、EUR指標は、悪くない。
ドイツ 失業者数-7月 結果 -7000人 前回 -1万2000人 予想 0人 失業率-7月 結果 6.8% 前回 6.8% 予想 6.8%
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) July 31, 2013
しかし、全面的に改善したかと言えば、そうではないし、根本解決したかというと甚だ怪しいのではないかと思っている。ただし、自分でPMIやGDPなどのデータを分析したわけではないので、根拠が甘い。ニュースやblogを読んだりしての、何となくの感想。
また、テクニカル的には、週足スパンでの下落トレンドのレンジスタンスにさしかかった局面であり、EURAUDおよびEURGBPが急騰していることからも、EUR反落があるのではないかと考えている。
#EURAUD 4時間足。こうなることは想像もしていなかった。でも、AUDが下落することは想定いない。AUDに引っ張られると、これは必然なのか。 pic.twitter.com/gYkjuXM9Vn
— graySpace (@graySpace999) July 30, 2013
@graySpace999 #EURGBP 4時間足。米ADPとQ2GDP好結果後。 pic.twitter.com/63XElldTe0
— graySpace (@graySpace999) July 31, 2013
しかし、中々EURが下げないのも事実である。
明日のECB総裁発言に依存する部分が大きいとは思うが、ドルに関して材料が出尽くしつつある今、ここから1段上げとなる展開にはならない気がしている。