8月10日 EURUSDはトップアウトせずに、このまま上昇し続けるのか?

2013年8月6日のエントリー「EURUSDはトップアウトしたのか?」で記載したように、FOMC前後から上値が重そうに思えて下落目線でいるEURUSDであるが、想定以上に上昇している。
4時間足で観測されていた弱気のダイバージェンスも、7月31日から8月2日までの下落(1.33100→1.31900)で解消された。このような動きになってくると、8月9日の下落(1.33940→1.33030)も、7月11日から開始された上昇チャネルの一環の動きにしか見えなくなってきた。

【EURUSD 4時間足】
前回のエントリーでは観測されていたダイバージェンスが解消された。
仮に反転する可能性があるとすれば、8月8日(木)につけた高値1.33998に再度チャレンジしようとして失敗する時であろう。この時に、ダイバージェンスが再度現れるのではないだろうか。

【EURUSD 1時間足】

それでは、8月8日(木)につけた高値1.33990にチャレンジして失敗に終わる公算はあるのか。全てはドル次第であるが、公算はある。
なぜなら、2013年8月6日のエントリー「EURUSDはトップアウトしたのか?」で確認したように、EURGBP、EURAUDは、トップアウトして反落し始め、EURJPYも反落した。AUD、GBP、JPYに対して下落したEURであるが、USDに対してだけは、まだ下落していない。そういう意味で、ドル次第である。

【EURAUD 4時間足】

【EURGBP 4時間足】

【EURJPY 4時間足】

それでは、ドルが買われてユーロが売られる材料はなんだろうか。
ファンダメンタル的にはQE縮小である。
QE縮小時期の候補としては、2013年9月か、2013年12月か、2014年の3つの可能性がある。しかし、これに関しては、何時になるかは分からないので、テクニカル的な理由について考える。

①USDJPYの下値の目処
2012年11月を起点とした、アベノミクスによる上昇トレンドのサポートライン2本はいずれも破られた。残るは2013年2月、4月、6月の安値を結んだサポートラインを下抜けるかであり、下値の目処は95〜95.5円であると考えている。
【USDJPY 日足】

②USDCHFの下値の目処
USDCHF自体の特徴に関して詳しくないが、2013年4月および6月の安値近辺まで下落したので、そろそろ反発するのではないかと考えられる。
【USDCHF 日足】

【IMMポジション ユーロ】
ユーロは買い越しへ転じた。
やや買われ過ぎの領域へシフトか。

以上のシナリオが壊れれば、EURUSDは更なる上昇が見込めるが、たいていテクニカル的には反発すべきところで反発する。ファンダメンタルは、それに追随する形で説明されることが経験上多い。
来週の8月10日週は米国経済指標が多いので、注意している。

最後に、余談で、欧州とQE関連のtweetを羅列しておく。

・新規失業保険申請件数は予想を若干下回り、ちょっとした好結果。

・EURUSDが1段高になるチャンスだと考えている記事

・9月QE縮小開始となる可能性を示唆